韓国のミックスコーヒー文化とは?

食後にコーヒーを飲みますか?ボクは日本にいた時から食後のコーヒーは欠かせない人でしたが韓国に来てからもっとそうなりました。辛い物、油多めの食事の後は特に飲みたくなるんですよね。ボクはホットでブラック派ですが、韓国では「ミックスコーヒー」なるものを飲む人を多く見かけます。甘くてまろやかな味わいが特徴で、スティック1本とお湯さえあれば、どこでも楽しめる手軽さが魅力のコーヒーです。

この記事では、韓国のミックスコーヒー文化についてご紹介します!

食後の定番!韓国で愛されるミックスコーヒー

韓国では、食事の後に甘いミルク入りのインスタントコーヒーを飲む人がとても多いです。スティック状の袋に一杯分の粉が入っていて、お湯を注ぐだけ。とにかく手軽で、どこでもサッと飲めるのが人気の理由です。

このタイプのコーヒーは「ミックスコーヒー(믹스커피)」(ミクスコピ)と呼ばれていますが、上の世代の方々には単に「コーヒー(커피)」と言った場合でも、この甘いタイプを指していることが多いです。

お湯少なめがツウ?濃いめで飲む人も多数

韓国人の中には、ミックスコーヒーを「お湯少なめ・味濃いめ」で楽しむ人も多いです。ボクの周りでも、「ちょっと甘めが美味しい」と言って、お湯の量を半分くらいにして飲む人が少なくありません。

スーパーでも大人気!豊富なラインアップ

韓国のスーパーに行くと、ミックスコーヒーだけで一つのコーナーができているほど。箱入りの大容量タイプがズラリと並び、選ぶのも楽しいです。

スーパーのミックスコーヒーの陳列棚
スーパーの陳列棚  
この区画全部ミックスコーヒー!種類も量も多い。

定番の甘さの「モカゴールド」だけでなく、カフェラテ風味、ダークロースト、モカ味などバリエーションも豊富。最近ではカロリー控えめのダイエット向け商品も登場しています。

人気ブランド紹介:MaximとKANU

韓国のミックスコーヒーといえば、やはりMaxim(マキシム)が王道。中でも「モカゴールド」は、オフィスや家庭でよく見かける鉄板アイテムです。クセがなく、甘さとミルクのバランスがちょうどよく、初心者にもおすすめ。

Maxim モカゴールド
Maxim モカゴールド 
最もメジャーなミックスコーヒー

また、最近注目されているのがKANU(カヌ)。こちらは「ミックスコーヒー」とは少し違い、本格志向の微細粉砕コーヒー。ミルクや砂糖が入っていないタイプも多く、「インスタントなのに本格派」の立ち位置で人気急上昇中です。

韓国ドラマや映画にも登場!

韓国ドラマを見ていると、オフィスのシーンなどでミックスコーヒーを飲んでいる場面をよく見かけます。たとえば『愛の不時着』、第2話でヒョンビン演じる北朝鮮の将校ジョンヒョクに上官がミックスコーヒーを勧めるシーンがありましたね。生真面目なジョンヒョクは断っていました。。。

ドラマの中で、ミックスコーヒーは「ほっと一息つける瞬間」や「さりげない気遣い」の象徴として描かれていることも多く、韓国社会にどれだけ根付いているかが伝わってきます。

自販機・無料コーヒーも豊富!

飲食店の外には、300ウォン(約30円)で買える紙コップタイプのミックスコーヒー自販機もよくあります。レトロな雰囲気と温かさが、寒い冬には特に嬉しい存在。

さらに、店内にセルフサービスのミックスコーヒーサーバーが置かれているお店も多く、無料で飲めることもあります。まさに“国民的ドリンク”です。

ミックスコーヒーサーバー 
飲食店の出入り口付近でよく見かけます。

若者よりも年配層に根強い人気

ただし、近年の韓国ではカフェ文化の急成長により、若い世代の間ではミックスコーヒーを飲む機会が減ってきているのも事実です。ソウルを中心としておしゃれなカフェが急増し、スターバックスだけでなく韓国オリジナルのコーヒーチェーン店もどこででも見つけられるようになりました。

その一方で、ミックスコーヒーは今でも中高年層に根強い人気を誇っています。家庭や職場での定番として長年親しまれてきたこともあり、「やっぱりこの味が落ち着く」という声も多く聞かれます。

ブラック派のボクも辛い料理の後はつい

普段はブラックコーヒーが好きなボクですが、辛い料理を食べた後には、ミックスコーヒーが飲みたくなることがあります。甘さとまろやかさが、口の中の辛味をリセットしてくれる感じがいいんですよね。

きっとミックスコーヒーの人気は「辛い料理との相性の良さ」にもあるのでしょう。

日本のインスタントコーヒーとの違い

日本のインスタントコーヒーと韓国のミックスコーヒーは、似ているようで全然違います。

日本: 瓶入りやスティックタイプの「純粋なコーヒーパウダー」が主流。砂糖やミルクは別で調整する。

韓国: 最初からコーヒー、砂糖、ミルクが一体化されていて、お湯を注ぐだけで「完成された味」になる。

この「全部入り」の便利さが、韓国の「빨리빨리(パリパリ)」「早く早く」の文化ににフィットしているのかもしれません。

日本でも人気上昇中!

最近では、日本でも韓国のミックスコーヒーを愛用している人が増えてきています。「韓国に行ったら必ず買って帰る!」という人もいれば、ネット通販で箱買いする人も。

特に寒い季節やリモートワーク中など、「ちょっと甘くて癒される」コーヒーが欲しくなるときにピッタリです。

✨甘くて手軽、でも奥深い。韓国のミックスコーヒーをぜひ体験してみて!

韓国のミックスコーヒー文化は、単なるインスタント飲料という枠を超えて、人々の暮らしに寄り添う存在です。食後の一杯、オフィスでの休憩、友人との会話のきっかけ…。

あなたもぜひ、韓国の「甘い一杯」を体験してみてはいかがでしょうか?

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