旅行や移住を考える時、「現地の水って飲めるの?」って気になりませんか?特に長期滞在や生活となると、毎日飲む水のことですから重要ですよね。
韓国の水道水、結論から言うと……飲めます!
でも、注意が必要です。というのも、日本とは水の「硬さ」や「検査基準」が違うからなんです。
国土交通省の令和6年度(2024年)の報告*によると、「水道水をそのまま飲める国」は世界にたったの9カ国しかありません。韓国はそのすぐ下のレベルの「そのまま飲めるけど注意が必要な国」の33カ国の一つに分類されています。
つまり、「基本的には飲めるけど、できれば飲まない方がいいよ」というスタンス。特に日本の軟水に慣れている人は、韓国の水(少し硬水)でお腹を壊す可能性もゼロじゃありません。「飲むな!」と注意を促すネット記事も見かけます。
味やにおいが気になることも…
ボク自身も、韓国に来たばかりの頃、水道水の味やにおいにちょっと違和感がありました。慣れれば気にならなくなる人もいますが、敏感な人にはちょっとキツイかも。時期や場所による水質の違いもあります。
特に旅行など短期で滞在する方は、飲むのは浄水器やペットボトルの水を飲むのが安全かもしれませんね。
とはいえ、お風呂やシャワー、歯磨き、うがいや洗顔といった日常使いではまったく問題ありません。
韓国の多くの自治体では「水道水飲めます!」と積極的にアピールしています。
実際、韓国の人たちは飲んでるの?
これ、気になりますよね。実は、韓国の人たちも日本人と同じで、水道水を直接飲むことにちょっと抵抗がある人が多いんです。
代わりに多くの人がペットボトルの水を買ったり、家庭に浄水器(정수기 チョンスギ)を設置しています。ボクの周りでも、友達の家に行くとほとんどの家でウォーターサーバー型の浄水器が使われています。日本よりも設置型の浄水器の普及率が高い印象があります。
韓国は浄水器天国!
そして、韓国のすごいところ。それは——どこにでも浄水器(ウォーターサーバー)がある!
これ、本当にありがたい。デパート、ショッピングモール、市役所、図書館、会社の休憩スペースまで。どこでも浄水されたお水が自由に飲めるんです。しかも、多くの浄水器にはお湯の機能もついているので、赤ちゃんのミルクやインスタント食品にもすぐ対応できます。

お湯も出る。ちゃんと紙コップも横に置いてあります。

ちなみにボクの奥さんが日本のショッピングモールで働いていたとき、韓国から来たお母さんたちが「赤ちゃんのミルク用に浄水器が見つからない」と困っていたことがあったそうです。韓国では当たり前すぎて、日本にもあると思い込んでたんでしょうね。
ちなみに我が家はポット型浄水器のブリタ(BRITA)を使っています。侮ることなかれ、しっかり嫌な臭いや味は取り除いてくれます。このBRITA、2017年に「ブリタ コリア」設立以来、じわじわとシェアを拡大しているようです。特に一人世帯の若者層には人気なのだとか。ウォーターサーバーみたいな設置型だとコストもそこそこ掛かりますからね。
BRITAをお使いの方に一つ注意点、フィルターカートリッジは現地(韓国)で買った方が良いです。それぞれの国の水質に合わせて作られているようなので。
「ブリタ コリア」の公式サイトには「韓国型フィルター」という表記があります。

まとめ:水の心配はあるけど、浄水器で安心!
韓国の水道水は「基本的には飲めるけど注意は必要」です。でも、どこにでもある浄水器のおかげで、旅行者も移住者も安心して水を飲むことができます。
特に子どもがいる家族や、健康に気を使いたい人にとっては、この浄水器の存在は本当にありがたいですね。
韓国に来る予定のある人は、ぜひこうしたポイントもチェックしてみてくださいね!
*国土交通省 [令和6年版 日本の水資源の現況 第7章 水資源に関する国際的な取組]
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/content/001856501.pdf
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