日本でおなじみの

韓国で感動の再会!カレーハウスCoco壱番屋

韓国に移住してきて2年ほど経ったある日、いつもよく行く通りの街角を何気なしに曲がると、なんとそこになんとも懐かしい看板が。

Coco ICHIBANYA

ココイチ!?

我が目を疑いました。

ココイチに似せただけの店かと思い看板や店の外にあったメニュー表など見ると、紛れもなく確かにあのココイチだったのです!

2年も住んでいながら韓国に「CoCo壱番屋」(코코이찌방야/ココイチバンヤ)があるとは全く知りませんでした。しかも普段よく行く街にあったとは。

Coco壱番屋

調べて見ると「カレーハウスCoCo壱番屋」は2025年2月の時点で、海外12の国や地域に216の店舗を持つグローバル企業だったんです。

アメリカ、中国、そしてカレーの本場インドにも出店しています。


「カレーハウスCoCo壱番屋」の歴史

「カレーハウスCoCo壱番屋」は宗次德二(むねつぐ・とくじ)氏と妻の直美(なおみ)氏が1974年に名古屋市西区にオープンした喫茶店「バッカス」が前身となっています。

喫茶店の出前メニューとして「何度食べても飽きない家庭的な味」を目指して、市販のカレールウに独自に調合したスパイスを加えて作ったのがCoCo壱のカレーの始まり。

その味が評判になったことから、1978年に愛知県西枇杷島町(現清須市)にカレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」1号店をオープンさせます。

直美氏が選んだカレールウは「ハウス食品」のものだったこともあり、独自のスパイスの調合のリクエストを出したりとハウス食品との関係が深まり、今ではCoCo壱はハウス食品のグループ企業の一つになっています。

1988年には100店舗、1994年には300店舗、2004年には1000店舗になり、そして現在(2025年2月時点)では日本と海外でグループ店を含め1480店舗を持つまでになっています。

海外では1994年6月にハワイのオアフ島に海外拠点1号店をオープンしたのを始めとして、順に中国・上海台湾韓国香港タイアメリカシンガポールインドネシアマレーシアフィリピンベトナムイギリスインドに展開しています。

2013年には「世界で最も大きいカレーレストランチェーン店」としてギネス世界記録に認定されました。

今ではかなりの世界企業なんですね。

詳しくはカレーハウスCoco壱番屋公式HPの沿革ページもご覧ください。

💡豆知識

CoCo壱番屋」の名前には創業者・宗次夫妻の「自分たちのカレーが一番美味しい。『カレーはここが一番や!』」という思いが込められています。「ここ」が「Coco」になっているのは、おしゃれなイメージを出すためにフランスの有名ファッションブランド、ココ・シャネル(Coco Chanel)にあやかったからのようです。

ココイチのカレー:経済用語辞典:中日BIZナビ
壱番屋(愛知県一宮市)が国内外で展開する飲食チェーン「カレーハウスCoC…

韓国進出はいつから?その人気の程は?

そして、ここ韓国では2008年にソウル市江南(カンナム)に韓国1号店がオープンしました。

韓国のCoCo壱は日本のCoCo壱の運営会社「壱番屋」と「ハウス食品」、そして韓国の「辛ラーメン」で有名な「農心」(농심 ノンシム)の合弁会社です。運営は主に農心が行っているようです。そして2010年までの3年間で他に4店舗オープンし累計の来客者数が100万人を超える程までになりました。※韓国でのココイチのオープンについては「中央日報」の記事になっていました。詳しくはその記事もご覧ください。(最近の情報とは異なっている点もあります。)

現在でも根強い人気を維持していて、ソウルを中心に38の店舗(2025年7月)があります。

ボクが見つけたのは数少ないソウル外にある店舗の一つでした。


韓国でもカレーライスは食べる?韓国のカレーライス事情

韓国の家庭でもカレーはよく食べられています。でも味は日本のとは少し違います。

でも、ありがたいことに韓国でも日本のカレールウはスーパーで手に入ります。ボクはカレーを食べたくなるとそれを買って自分で作ることが多いです。

ボクがよく使うのはハウス食品の「ジャワカレー」辛口。他にも同じくハウス食品の「バーモントカレー」やエスビー食品の「ゴールデンカレー」も買うことができます。

韓国でも買える日本のカレールウ
韓国でも買える日本のカレールウ

ただやっぱり、たまにココイチのカレーも食べたくなるんですよね。


日本との違いは?

韓国のココイチの味については、ボクの舌には日本とほぼ同じに感じられます。日本で食べていたのは主に「手仕込みとんかつカレー」。そしてここでも同じものがあるんです!

韓国の「手仕込みとんかつカレー」
韓国版「手仕込みとんかつカレー」韓国名は「코코 일품돈카츠 카레」

でもメニューに違いはあります。日本の方がメニューの種類が多いです。日本ではサラダなんかも色んな種類があったりしますが,韓国ではありません。ただ韓国のココイチはオムカレーのバリエーションが豊富です。

そして値段も韓国の方が若干高めです。「手仕込みとんかつカレー」は日本では1,192円(税込)、対応する韓国でのメニュー「코코 일품돈카츠 카레」(ココ一品とんかつカレー)は12,900ウォン(約1300円)です。

日本と同じように辛さやご飯の量も選べますが選択できる段階に違いがあります。日本では辛さは20段階、韓国では5段階ご飯の量は日本では150〜600まで8段階でそれ以上も可能ですが、韓国では200,300,400gの3段階しかありません。基本のご飯の量は日本は300gですが韓国は200gという違いもあります。日本では甘さの調整もできますが,韓国ではそのシステムはありません。

調整できる辛さとご飯の量
辛さの基準が「辛ラーメン」なことに韓国らしさを感じる

福神漬けは韓国では一般的ではありませんが,CoCo壱ではちゃんと提供してくれるのが嬉しいポイント。

福神漬け
カレーに欠かせない福神漬け

韓国に「Coco壱」があるありがたさ!

韓国の「カレーハウスCoCo壱番屋」。

初めて見つけた時の感動は今も忘れていません。

見つけて以来、ほぼ毎月一回は通っています。

「カレーが嫌い」という日本人にボクは会ったことがありません。カレーライスは日本の国民食ともいわれるようです。それぐらい愛されている料理です。もし食べたい時にカレーライスが食べれないとしたら,それはどんなにか悲しいでしょう。

短期の旅行で韓国に来る人はわざわざ日本のカレーを食べたりはしないかもしれませんが,ボクのように韓国に長期滞在する人にとってココイチは本当にありがたい存在です。

そして韓国の人たちにも愛されています。

CoCo壱のカレーは韓国人にとっても「食べても食べても飽きない不思議な味のカレー」なのです。

“食べても食べても飽きない不思議な味のカレーがある”
(翻訳アプリ:Papago)

日本のココイチHP↓

カレーハウスCoCo壱番屋
カレーハウスCoCo壱番屋公式サイトです。メニュー紹介やココイチの楽しみ方のご案内、現在地から近くのお店を探せる便利な店...

韓国のココイチHP(韓国語)↓

코코이찌방야
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