スーパーに買い物に行って、「あ、買い物袋忘れた!」という時、ありませんか?
ボクはしょっちゅうありました(笑)
そのたびに「うわ〜、しょうがない。レジ袋買うか……でももったいないなぁ……」ってなりますよね。
日本と韓国のレジ袋事情
日本では、2020年7月1日からレジ袋の有料化がスタートしました。
それ以前は無料でレジ袋をもらえるのが当たり前だったので、「買うのはもったいない」と感じた人も多かったのではないでしょうか。
一方、韓国では日本より大分早く、1999年から使い捨てのレジ袋の有料化が導入されていました。そして2019年4月からは大型店舗、大規模スーパーでのプラスチック製(ビニール製)のレジ袋が全面的に禁止になっています。全面禁止です!
ですから基本、買い物の際はエコバッグなどを持っていく必要があります。
といっても、買い物袋を忘れたらどうしたらいいんでしょう?
日本ではお金を出せば今までのようにレジ袋をもらえますが、韓国では買えません。
ではどうしているのか?
行政指定のゴミ袋を買い物袋として一枚づつ買うことができるんです!
行政指定のゴミ袋は韓国では「従量制袋」(종량제 봉투/チョンリャンジェ・ポントゥ)と呼ばれています。
スーパーやコンビニのレジの横に、サイズ別のゴミ袋が並んでいて、必要なときにその場で1枚購入できる仕組みです。見当たらない場合はレジの人に言えば出してくれます。
「종량제 봉투 주세요/ チョンリャンジェ ポントゥ ジュセヨ」と言えます。
ボクのよく行くスーパーではレジで袋を頼むと20リットルのゴミ袋をくれます。

初めてこれを見た時、「なんと合理的な!日本でもこれをやればいいのに!!」と強く思いました。
日本だとゴミ袋って基本的に10枚とか20枚のセットでしか買えませんよね?
日本でも普及するか?
日本の友だちに興奮気味にこの件を話すと、「良い方法だとは思うけど、未使用とはいえゴミ袋に食品を入れるのは抵抗ある人もいるかも」と言われました。
たしかに…なるほど、そういう感覚もあるのかと気づかされました。
日本では、袋そのものに「清潔なイメージ」や「見た目のきちんと感」が求められる傾向がありますよね。
一方、韓国では「新品であればOK」「用途に合っていればOK」という実用性重視の文化が根付いているように感じます。
どちらが正しいとか間違ってるではなくて、「文化の違い」ってこういうところにも出るんだなぁと思いました。
実は日本でも同じような取り組みが試験的に行われています。福岡市、札幌市、千葉市など幾つかの自治体では一部のコンビニやスーパーなどでゴミ袋として使えるレジ袋を販売しています。各スーパーなどが独自に行っている場合もあるようです。例えば名古屋市中区大須の「生鮮食品館サノヤ」は10年以上前から指定ゴミ袋を一枚ずつレジ袋として提供する取り組みが実施されているようです。
※札幌市、福岡市、千葉市、生鮮食品館サノヤの取り組みについてはそれぞれのホームページ、参考記事をご覧ください。札幌市、福岡市、千葉市、生鮮食品館サノヤ(神戸新聞)
ボクは日本でももっと普及すればいいのにと思ったりしますが、皆さんはどう思いますか?
コンビニでは今でもレジ袋を買えます👍
ちなみに、コンビニなど小規模店舗でも2022年11月24日からは使い捨てレジ袋の提供が全面禁止になるはずでしたが、様々な事情を考慮し、現在に至るまで環境にやさしいタイプの認証を受けたレジ袋の販売は許されています。
コンビニのレジで「봉투 필요하세요? /ポントゥ ピリョハセヨ?」(袋要りますか?)、「봉투 드릴까요/ポントゥ トゥリッカヨ?」(袋をお渡ししましょうか?)と聞かれることがあります。要る場合は一言「네/ネ」(はい)もしくは「네 주세요/ネ ジュセヨ」(はい、ください)と言えば良いですし、要らない場合は「아니요/アニヨ」(いいえ)もしくは「괜찮아요/ケンチャナヨ」(大丈夫です)と言えば良いです。
こちらから頼みたい時は「봉투 주세요/ポントゥ ジュセヨ」(袋ください)と言えます。
もちろん無料ではありませんのであしからず。。。
レジ袋から見える文化や価値観の違い
たかがレジ袋されどレジ袋・・・。
レジ袋の扱われ方から見える文化や価値観の違いがあります。
合理性、利便性、清潔感、見た目…。
袋ひとつにもいろんな価値観があって面白いですね。
日本と似ているけど何かが違うお隣韓国の一面を、こんなところにも見つけることができました。