韓国に住んでいてふと気づいたことがあります。
「韓国の人たちって、日本人よりアイスをよく食べるんじゃないか?」
実際、韓国ではサーティワン(Baskin Robbins)の店舗もかなり多いし、最近では市販アイスクリームだけを売る専門店まで増えているんです。
韓国のサーティワン 驚きの実態とは?
サーティワンアイスクリームといえば、日本でもおなじみの人気チェーン。
サーティワンの歴史と韓国での名称
サーティワンアイスクリームの始まりは、1940年代のアメリカ・南カリフォルニア。
バートン・バスキン(Burton Baskin)と、彼の妻の弟アーヴィン・ロビンス(Irvine Robbins)が、それぞれ開いていたアイスクリームショップを統合したことがきっかけでした。
1953年からは、ブランド名として「バスキン・ロビンス31アイスクリーム(Baskin-Robbins 31 Ice Cream)」を使用するようになります。
この「31」という数字は、「毎月、31日、毎日違うフレーバーを楽しめるように」という意味が込められています。
もちろん、現在では31種類をはるかに超えるフレーバーが存在します。
ちなみに、日本では「31」、「サーティワン」の呼び名で親しまれていますが、本国アメリカや韓国ではブランド名そのままの「バスキン・ロビンス(Baskin-Robbins)」が一般的。
韓国ではハングルで「배스킨라빈스(ベスキンラビンス)」と表記され、略して「배스킨(ベスキン)」や「배라(ベラ)」と呼ばれることもあります。
日本よりはるかに多い⁉ 店舗数の比較
日本では1974年4月、東京・目黒に第一号店がオープンしました。
その後も順調に拡大し、2003年には500店舗、2010年には1000店舗、2020年には販売拠点が1200箇所にまでなりました。
一方、韓国での第一号店は1986年8月、ソウルの明洞にオープン。日本より12年遅れのスタートです。
しかしその後の展開スピードがすごい!
2000年には500店舗、2011年には1000店舗、そして2020年には1500店舗に到達。
なんと今では、日本よりも300以上多い販売拠点を持っているんです。
でも驚くのは、単純な店舗数の差だけではありません。
2020年の日本の人口は約1億2600万人。対して、韓国は約5100万人と日本の約4割。
それにもかかわらず、サーティワンの店舗数は日本より多いということは…?
そう、韓国の「人口あたりの販売拠点数」は日本の3倍以上なんです!
どれだけ人気かが分かりますよね。実際ボクも、日本にいたときより頻繁にサーティワン、いえ「배라(ベラ)」を食べるようになりました。
日本では考えられませんでしたが、飲んだ後に締めでアイスを食べるのも韓国でよくある習慣の一つです。ボクは職場の仲間と飲みに行くときは最後に「배라(ベラ)」に寄るのが、お決まりのコース。(最近では日本でも締めのアイスがはやり始めているとか、、、)




💡韓国サーティワンの豆知識
・サーティワンでお馴染みのアイスクリームケーキは実は韓国のサーティワンが1997年に最初に売り始めたもので、本国アメリカに逆輸出され、今や世界中で定番商品になっています。
・韓国には100種類のフレーバーを販売する店舗がある。ソウルに3軒、プサンに1軒の4店舗。

韓国サーティワン公式HP 沿革ページ(韓国語のみ)↓

日本のサーティワン公式HP 沿革ページ↓
無人の市販アイス専門店とは?
さらに、そうした韓国の「アイス文化」の一端を感じられるのが、市販アイス専門店。
完全無人で24時間営業の店なんです。最近、韓国ではこのタイプの店舗が急増中です。
つまり、好きな時に・好きなだけ・誰にも気兼ねなく買えるというわけです。
💳 レジはセルフ式。現金もカードも使える。
📷 防犯カメラで店内外をしっかり監視。セキュリティも万全。
特にコロナ禍では、この手の無人のお店が爆発的に増加しました。



店舗数急増中!人気の理由は?
実際、ぼくの家の近く(1km圏内)でもこの半年間で新たに3店舗もオープンしました。
その人気の理由のひとつが、価格の安さ。
コンビニで買えば150円以上するようなアイスが、半額以下で売られていることもあります。
1本約40円なんてことも。
アイスクリーム以外にもお菓子やジュースを売っている店もあり、学校や塾帰りの子どもたちにも人気です。お小遣いに優しい価格です。


韓国人は冬でもアイスを食べる?
「夏はいいとして、冬にアイスって売れるの?」って思いませんか?
実は、韓国では冬でもアイスをよく食べるんです!
真冬でも、スタバでフラペチーノ系の冷たいドリンクを飲んでる人を何度も見かけました。しかも外で。。。寒空の中でそれを飲む姿には驚きました。
韓国はどこでも暖房がしっかりしていて、屋内はむしろ暑いくらい。
加えて、外では防寒着でガッチリ防備しているため、真冬でも冷たいアイスを買って帰る人が普通にいるんです。「こたつでアイス」みたいな感覚ですかね。
そして、忘れてはいけないのが、韓国は辛い食べ物が多いということ。冬でも、熱い辛い物を食べたら、冷たい甘いものが食べたくなるのは自然なことかもしれません(笑)。
「辛い物の後は甘い物!」の代表の一つ韓国のミックスコーヒーについては「韓国のミックスコーヒー文化とは?」という記事をごらんください。
ただし…日本人は「胃腸が弱い」と言われがちなので、真似して食べすぎるのには注意が必要かも。
ついつい大量買いしてしまいそうですが、お腹と相談しながら楽しんでくださいね。
まとめ:アイスから見える韓国人の日常生活
サーティワンの店舗数が日本を超え、無人アイス屋がどんどん増えていくこの国では、アイスは「季節限定のおやつ」ではなく日常的な楽しみ。
韓国に来たら、韓国のサーティーワン「배라(ベラ)」とユニークな無人24時間アイスクリーム店をのぞいてみてください。
韓国人の日常の一面を見るチャンスになると思いますよ。
あ、ちなみに韓国では「アイス(아이스 アイス)」ではアイスクリームのことと認識してもらえないことがあるので、話すときは「アイスクリーム(아이스크림 アイスクリム)」と言った方がよさそうです。あしからず。。。
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